糖尿病に対する今の治療方法にはかなりの間違いがあります。医師も患者さんも血糖を下げること、HbA1cを下げることしか頭にありません。
糖尿病が怖いのは、血管をぼろぼろにして脳梗塞・心筋梗塞血糖、腎不全、網膜症などを引き起こす点です。極論を言うと血糖が200~300あっても、血管さえ保護できればいいのです。血糖を下げすぎたり、血糖の乱高下があると、アドレナリンというホルモンが分泌され血管を障害していまいます。糖尿病は血糖が高い病気を考えるのではなく、活性酸素を発生させる病気を認識したほうがよいのです。
血糖が高いとグリケーションという現象(糖化)がおき、アマドリ化合物→AGEというものになり、これが大量に活性酸素を発生させ血管を障害するのです。ですから糖尿病の合併症対策で一番重要なのでは、ビタミンEやCによる抗酸化アプローチなのです。いくらHbA1cを6%前後にコントロールしても、抗酸化アプローチを怠ると血管障害を来たしかねません。またインスリンの過剰分泌そのものが血管障害の原因になります。
2型の糖尿病、いわゆるインスリン抵抗性が原因の場合は、脂肪細胞を減らすことが唯一の治療方法になります。しかし医師は適切な減量方法を知りません。gdmクリニックでは、オーソダイエットプログラムという、カロリーを制限してタンパク質をビタミン・ミネラルはしっかりと補給するVLCDを行っています。
分子整合栄養医学的な糖尿病の治療のポイントは以下のようになります。
①血糖をあまり乱高下させない緩やかな血糖コントロール
②太い筋肉を使って糖の利用を促進させる運動
③糖質・炭水化物の制限&高たんぱく食
④ビタミンC・Eなどによる抗酸化アプローチ