男性ホルモンは皮脂腺の働きを活発にし、女性ホルモンは皮脂腺の働きを抑制します。ビタミンAが不足すると毛孔の角化異常が起き、毛孔に皮脂が詰まりニキビができやすくなります。
思春期にホルモンバランスが乱れ男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌が盛んになり、毛孔の角化異常をきたした毛穴に皮脂がつまると、まず白ニキビができます。皮脂が酸化されると黒ニキビになります。皮脂をえさとして細菌が増殖し、そこに白血球が遊走し細菌を貧食すると、炎症がおき膿をもった赤ニキビになるのです。
毛孔の角化異常をビタミンAで改善させると同時に、しっかりと泡立てた洗顔剤で包み込むように優しく汚れを落とす(ゴシゴシ洗わない)ことが重要です。
またストレスで自律神経が障害を受けると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。思春期のニキビは、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れていることが主な原因ですので、第2次性徴が進むと自然と治る場合が殆どです。
大人ニキビはまた機序が違います。一番は糖質の過剰摂取が原因です。その他には皮脂の分解に必要なビタミンB不足、角化異常、コラーゲンの脆弱化などが関与していることが多いです。
ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺す抗生物質での治療や光療法は対症療法にすぎません。角化異常や鉄などの栄養素不足を放置しままでは、また時間が経つと再発してしまします。
血液検査で不足栄養素を分析同定し、不足栄養素の摂取でニキビを根本的に治療することをお勧めします。尚、漢方薬を併用するとより治療効果が早くでる場合があります。