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アトピー性皮膚炎、湿疹で皮膚科を受診すると必ずといっていいほどステロイド軟膏を処方されます。皮膚は色々な異物が侵入するのを防いでくれる役目をしています。皮膚にも免疫細胞が存在しており、異物を捉えて処理してくれる働きを担っていますが、ステロイドを短期間でも塗ると皮膚の免疫細胞の大半が死んでしまい、再生には塗った期間の十倍以上かかります。また、ステロイドを長期間塗ってしまうと、ステロイドの副作用である皮膚萎縮が起きてしまいます。免疫細胞の減少と皮膚萎縮で弱った皮膚からアレルゲンが大量に侵入してきて炎症をおこし本格的なアトピー性皮膚炎になってしまいます。
乳児の湿疹の多くは亜鉛や鉄の不足で起きます。ですから、妊娠中からしっかりとお母さんは栄養を摂っておいて栄養価の高い母乳を出す準備をしておくことが重要です。大人になってからの湿疹や皮膚炎の大半は、皮膚に必要な栄養不足や洗剤、化粧品、カラーリングなどによるかぶれ(接触性皮膚炎)が原因です。かぶれも皮膚が弱いから起きるので、結局のところ皮膚に必要な栄養が不足して皮膚トラブルは起きていると言えます。ですから免疫抑制剤のステロイドを処方すること自体が間違いなわけです。根本的に治すには皮膚を健全にすることにつきます。ステロイドを塗ってしまった場合も、まずステロイドを塗る頻度を減らし最終的に塗るのを止めていかないければ皮膚萎縮は悪化しつづけます。ただステロイドを塗るのを止めるだけでは健全な皮膚にはなかなか戻りません。皮膚の健全化に必要なタン白質、亜鉛、ビタミンA、ビタミンDなどをしっかり摂取することが必要です。