blog

費用対効果

安くて旨いお店、すなわちコスパがいい飲食店はよく流行っています。そうかと思えば、12万円以上するような高級店でもなかなか予約がとれないステーキ屋さんやお鮨屋さんもあるようです。高くても他にはない味・サービス・雰囲気を提供してくれたら富裕層の人にとっては2万円でもコスパがよいと感じるのかもしれません。「肉食女子の肌は、なぜきれいなのか?」の著者である肉ソムリエ?の私は、外食する場合もっぱらコスパの優れた馴染みの焼肉屋さんにお邪魔しています。
みなさんはサプリメントのコスパについて考えたことがありますか?安いサプリメントをネットで探して購入している人も多いですが、実はコスパで考えると損をしています。病態改善に関係のないとんちんかんなサプリメントを選んでいる人が非常に多いです。そして確かにコストは安いのですが、含有量が少なく治療効果が得られないのでパフォーマンスは悪いです。特にヘム鉄は市販のものはコスパが悪いので使えません。1粒にヘム鉄パウダー20mg含有と書いていたりしますが、ヘム鉄パウダーの濃度は1%なので実質ヘム鉄は0.2mgしか入っていません。私は、フェリチンの値や症状に応じて1日にヘム鉄24mg~72mg飲んでもらうように患者さんにはアドバイスしています。このくらい飲まないと症状が改善しないのです。次に天然のビタミンAやビタミンEと合成のものとでは体内の代謝経路が違ってきますのでいい結果になりません。最近保険の薬で亜鉛製剤が発売されていますが、亜鉛だけ飲んでいると銅が不足してしまいます。亜鉛のサプリメントは銅も含有されているものを飲む必要があります。
一見同じように見えても分子整合栄養医学的に設計製造されている栄養素は、結果的に市販のものとは大きな差が生じます。市販のものでは全く症状が改善しない、結果がでないことも少なくありませんが、ちゃんと考えられた栄養素を摂取すると治療期間も短くてすみます。結果的には費用も少なくて済みます。どのサプリメントを摂ればよいかよく分からない方は分子整合栄養医にご相談ください。