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思春期の子どもに見られる体調不良の一つに、朝起きられない・倦怠感・めまい・頭痛などが続く「起立性調節障害」があります。日本小児心身医学会によりますと、急に身長が伸びるなど、身体の発育が進む思春期に多くみられ、軽症も含め小学生の約5%、中学生の約10%が起立性調節障害と推計されています。明確な原因は分からないが、遺伝的な体質や精神的ストレス、生活習慣などが関係すると小児科では考えているようです。起立性調節障害に対する小児科での治療は、血圧を上げる昇圧剤や漢方薬の内服がメインになっていますが、正直効果は殆どありません。
急に身長が伸びる思春期に多くみられる、ということは小児科医も認識しているようですが、成長期に栄養の需要が亢進し栄養欠損が起きていることが原因という認識には至らないために適切な治療ができないわけです。背が伸びるには、タン白質、鉄、亜鉛などの栄養素が大量に必要になります。分子整合栄養医学的な血液検査を実施して、不足栄養素を補充すれば数か月~半年で登校できるようになる子が殆どです。もしくは、男子の場合、背の伸びが止まれば栄養の需要が落ち着くので自然に治ります。女子は生理が始まるとさらに鉄やタン白質を経血で失うのでなかなか自然には治りにくいように思います。
残念ながら起立性調節障害を診察する病院・クリニックを掲載しているHPには、栄養療法を行っているクリニックは載っていませんので殆どの方が適切な治療を受けられていません。起立性調節障害でお困りのお子さんの保護者の方は、是非分子整合栄養医にご相談ください。