blog

胃カメラやってます

gdmクリニックでは胃の内視鏡検査(胃カメラ)も行っています。gdmクリニックのことを女性のアンチエイジングをメインにやっているクリニックと勘違いしている方が多いです。HPでは栄養療法やアンチエイジング、美肌に関することをメインに書いているのでそう思うのも仕方のないことかもしれません。当初は、胃と大腸の内視鏡検査をメインに行うクリニックとして開業しましたが、15年ほど前に分子整合栄養医学に出会い、栄養療法が自分の探し求めていた治療だと確信し一気に栄養療法に傾倒していき現在に至っております。
栄養療法を行うにあたり、胃の状態を整えておくことは非常に重要です。ピロリ菌感染があると胃炎が持続し胃粘膜の萎縮が起きてきます。萎縮が起きると胃酸分泌が低下したりビタミンB12の吸収に関わる内因子の分泌が低下したりします。すると、タン白質、鉄、カルシウム、ビタミンB12の吸収が悪くなってしまい、栄養療法の効果も出にくくなります。ですから、栄養療法をする際には、胃の症状があったり鉄の貯金が少なかったりする場合は胃カメラで粘膜の状態をチェックすることをお勧めしています。
健診で胃のバリウム検査を受けている人が多いですが、放射線科医を何年かしたことがある私としては時代遅れの検査だと思っています。放射線科医時代にバリウムでは初期の病気や平坦な病気を見つけることができないと痛感し、消化器内科に転科しました。バリウム検査には弱点があり、逆流性食道炎、胃の平坦な病変や前側の胃壁の病変を描出しにくいです。また、放射線をつかうので被爆の問題もあります。
仕事の関係で午前中に検査に来れない方には、午後からも胃カメラをしています。当日の朝は軽く食事をすませて、昼はスポーツドリンクなどで空腹を紛らわしてもらい、午後3時から検査をすることも稀ではありません。眠たくなる注射をして検査をしますのでうとうとしている状態で楽に検査を受けられます。胃の症状がある方、肉を食べているのに鉄欠乏の方などは是非とも胃の内視鏡検査を受けてください。