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体調不良に原因に一つに血糖値の乱高下(機能性低血糖症)があります。砂糖を摂取すると血糖値が急激に上昇し、それに呼応してインスリンが大量に分泌され血糖値が急降下します。血糖が乱高下するだけでなく、アドレナリンやノルアドレナリンといった交感神経緊張ホルモンが過度に分泌されるために、自律神経も乱れていきます。そうなると治療が難しくなります。
ちゃんとした食事を摂らず、お菓子やジュースを主食にする人も時々います。板チョコ1枚以上毎日食べる、サイダーを1日1.8リットル飲む、という人もいました。砂糖の摂り過ぎはよくないことはだいたいの人は理解していると思います。しかし、甘くない食パンや惣菜パン、うどんやラーメンも糖質です。食パン1枚中に角砂糖に換算すると14個も糖質が入っていると言われています。
血糖値に問題がある人に、糖質を控えてくださいという指導の仕方ではダメなことがあります。さきほど言った食パンなど甘くないものは糖質でないと思っている人が少なくないからです。症状が改善しない人に、よく聞いてみると「昼食後に焼きそばパンを食べています。」、「砂糖が入っていないものなら大丈夫だと思っていた。」という人もいました。誤解を防ぐために、「毎食白ごはん1膳と肉・魚・卵・豆類などのタンパク質や野菜を食べるようにしてください、パンや麺類・砂糖の入ったお菓子や飲料を控えてください」、と具体的に言うようにしています。