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毎年バリウムで胃の検査をされていた人が要精査になり内視鏡検査に来られました。内視鏡検査をすると残念ながら結果は癌でした。バリウム検査では病変を描出しにくい部位があります。また隆起や陥凹がない平坦な病変は描出しにくいです。こういった例(バリウム検査を毎年受けていたけれど、ある程度進行した胃癌で見つかる)を時々経験します。ピロリ菌を除菌できていても、5年後に検査したら癌が見つかったというケースも少なくありません。
ピロリ菌を除菌した方・胃粘膜の萎縮が強かった方は、バリウムではなく内視鏡による検査を定期的に行うことで早期に胃癌を発見できる可能性が高まります。健診やドックでバリウム検査が組み込まれている方は、バリウム検査は断って内視鏡検査を受けるようにしてください。