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鉄欠乏が激しい人にヘム鉄を至適量摂取(至適量というのがミソで、不足を補うだけの量をしっかり摂取することです)していただくと、次回の診察の時には「鉛のように重たかった身体がうそのように楽になりました」と言われることが多いです。「鉛のように重い」で検索すると、非定型うつ病や適応障害の可能性があると書いているHPがたくさんヒットします。しかし、原因はうつでも適応障害でもありません。鉄不足でミトコンドリアでのエネルギー産生がうまく行っていないだけの話です。鉄は脳内のセロトニンやドーパミンの合成に必要なので、うつなどの精神症状が合併している場合が少なくありません。単なる鉄欠乏に、抗精神薬を投与すると、治らないばかりか副作用でもっと体調を崩してしまいます。
鉛のように身体が重くてしんどい方は、まずは分子整合栄養医に相談ください。