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少量から試す?

新聞記事にサプリメントに関する記事が書いてありました。サプリメントは健康を害するリスクがある前提で記事が書かれていました。
「便秘改善のサプリを飲みだしたら肝機能の数値が悪いと健診で指摘され、サプリメントをやめると数値が正常になった。」
サプリメントと付き合い方として「少量から試し、体調をよく観察する」
「ビタミンAのサプリメントは妊婦には注意が必要。過剰に摂取すると胎内の赤ちゃんに障害を起こす危険性が指摘されている。」
等が書かれていました。確かに市販のサプリメントの中には粗悪なものも少なくありません。実際に健康被害を起こしているものもあるようです。しかし、本物のサプリメント、師匠は敢えて栄養素という表現をされていましたが、きちんと設計製造された栄養素には副作用はありません。なぜならアミノ酸・亜鉛・鉄・ビタミンなどは細胞を構成する分子なので臓器障害を起こす危険性はないですし、当然異物ではないので解毒排泄する必要もありません。
またビタミンAで赤ちゃんに奇形が起きるとよく産婦人科医は言いますが、ビタミンAは細胞を正常に成長(分化分裂)させるのに欠かせない栄養素です。合成のレチノイン酸は過剰のリスクがあるでしょうが、天然のビタミンAは安全です。ただ天然のビタミンAなど製造している会社は皆無ですが。
少量から試す、というのも全くお話になりません。栄養療法は容量依存性に治療効果を発揮するので少量ちびちび飲んでも細胞の分子濃度は是正されません。当然症状も改善しません。栄養処方する際に、この患者さんの主訴・改善した症状は何かを頭に入れて血液データを読み処方案を作成します。サプリメントは何目的で飲んでいるか考えずに流行りだから、なんとなくよさそうだからという感じで飲んでいる人が殆どです。結局のところ我流でサプリメントを買って飲むのではなく、きちんと血液データを解析することができる、良質の栄養素(意外とクリニックでも変なサプリメントを使っている場合が多いので要注意です)を提供できる分子整合栄養医に相談するのが一番なのです。