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gdmクリニックは20年ほど前から高濃度ビタミンC点滴を行っています。その当時、日本では数軒しかビタミンC点滴治療を行っていませんでした。私の師匠が高濃度ビタミンC点滴が癌治療の一助になるからやってみてはと助言してくださったのがきっかけでした。おっかなびっくり始めたわけですが、特に問題なく導入できました。現在では全国多数の医療機関で導入されています。しかし、高濃度ビタミンC点滴さえしておけば癌治療は大丈夫かというとそうではないのです。やはり治療の基本は栄養状態を整えることです。アルブミンを高く維持する、貧血を是正する、などの基本的な栄養療法をしないと高濃度ビタミンC点滴の効果はきちんと出ません。その他にも、癌細胞分化誘導療法や癌細胞アポトーシス療法(癌細胞の自死)などを併用することで再発抑制できる可能性が高まります。
再発が分かって慌てて高濃度ビタミンC点滴を受けようとされる方が多いですが、ある程度進行した癌にはなかなか効果がでにくいのが実情です。胃癌・大腸癌・乳癌などの固形癌の手術を受けた直後から抗癌剤治療と同時並行して栄養療法・高濃度ビタミンC点滴治療・癌細胞分化誘導療法・癌細胞アポトーシス療法を開始することが再発を起こさせないために欠かせません。