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標準治療ではよくならない方が栄養療法に望みをかけてgdmクリニックを受診されます。症状や病気の主原因が栄養欠損の場合、基本的には薬ではよくなりません。細胞・組織・臓器の本来あるべき分子濃度(栄養状態)に戻すことが、症状・病態改善に欠かせません。つまり、薬ではなく不足栄養素の補充しか方法はありません。
貧血や低アルブミンがあると栄養が全身にきちんと運ばれませんので、貧血・低アルブミンの是正はどんな症状・病態においても重要です。しかし、他院で検査や治療を受けている方のデータをみると、貧血状態の人が少なくなりません。「主治医は貧血について何か言いましたか?」と患者さんに聞いても、殆どの方は「特に貧血のことは言われませんでした」と答えます。女性は生理があるので貧血になる人が珍しくないせいか、多くの医者は貧血のことを軽視しているように私は思います。
師匠は、貧血是正の重要性をいつも説かれていました。貧血とは単にヘモグロビンが少ないというだけでなく、タンパク質・鉄・ビタミンB群などの不足が背景にあり、これらの栄養素の不足によって、免疫低下・エネルギー産生低下・神経伝達物質の合成低下、なども生じています。また貧血や低アルブミンだと栄養も全身にきちんと運べません。
標準治療だと鉄剤の処方さえしておけばいいと考えているようですが、実は貧血の治療は簡単なようで以外と奥が深いのです。貧血を是正することで色々な症状が改善したり、貧血以外の病態も改善したりするのです。貧血を指摘された方はきちんと治療を受けるようにしてください。