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老化の原因AGEs

先日放送された「カズレーザーと学ぶ。」で肌を老化させる元凶AGEs(最終糖化産物)のことが取り上げられていました。糖がタン白質や脂質に結合する反応と糖化反応と言います。糖化反応の初期段階にできるのがアマドリ化合物というものです。糖尿病の血液検査項目で有名なのがHbA1cですが、これもアマドリ化合物の一種です。アマドリ化合物は複数の化学反応(後期段階)経てAGEs(Advanced Glycation End Products)が生成されます。AGEsは糖化反応による生成物の総称で、糖の種類の違いにより種々のAGEs構造体があり、ペントシジン・CML・ピラリン・イミダゾロン、クロスリン、ピロピリジンなどがあります。
アマドリ化合物もAGEsも活性酸素を発生させますので当然肌が老化します。しかし肌だけの問題ではなく、全身(血管・心臓・脳・骨・軟骨・水晶体など)を酸化させてしまいます。
20年近く前に師匠の糖尿病の講義を聞いたときにアマドリ化合物やAGEsのことを知りました。糖尿病は血糖が高い病気と捉えるのでではなく、活性酸素を発生させる病気というふうに認識して治療をしないと合併症が防げないと教わりました。
番組内でAGEsを減らす食品として取り上げられていたのがヒシという聞いたこともない植物でした。AGEsの抑制効果の高い食品としてはにんじん15%・トマト14%・ニンニク12%・春菊8%などが挙げられていましたが、ヒシは80%とダントツの抑制効果です。ヒシをお茶にして飲むのがいいそうですが、飲みすぎると逆に活性酸素を発生させるとも言われていました。
分子栄養医学的なAGEs対策としては、血糖が急上昇する糖や炭水化物の摂取を控える、ビタミンC・E、グルタチオンなどの抗酸化物質を摂取する、などがお勧めです。