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自然妊娠可能です

なかなか妊娠しない、妊娠したけれど流産した、という患者さんがgdmクリニックによく相談に来られます。血液検査をすると皆さんもれなく栄養欠損です。しかし、栄養欠損という概念が一般の方だけでなく医療者にもありません。卵巣機能維持、子宮内膜健全化、エネルギーを産生するミトコンドリアなど全て栄養が必要です。考えたら当たり前のことなんですが、栄養状態がよくないと妊娠しにくくなります。現代は飽食の時代で栄養が不足することはないと思っている人が大半です。皮下脂肪、内臓脂肪が多いから栄養状態がいいわけではありません。細胞には本来あるべき分子濃度(栄養)というものがあります。不適切なダイエット、マクロビなどで栄養欠損に陥っている日本人女性は非常に多いのです。
婦人科で不妊の検査をしても異常なしの人がかなりの割合でいます。機能性不妊症とか原因不明不妊症という診断名がつきます。しかし、大半はただの栄養欠損が原因です。栄養状態が悪い人に人工授精や体外受精をしてもなかなか成功しません。妊娠に必要な栄養素を適切な量(この量が非常に重要で、市販のものや産婦人科で勧められるサプリメントでは効果が期待できません。溶解率・含有量・分子量などの問題あり)を摂取すれば自然妊娠も十分可能です。実際に、gdmクリニックで栄養をきちんと摂取された方で自然妊娠された方も少なくありません。30代後半の方でも自然妊娠されています。
母体の栄養状態が赤ちゃんの臓器・神経などの成長を左右します。栄養状態の悪い方には「こんな状態で妊娠しようとするのは、半袖サンダルで富士山登山をするようなものです。しっかり準備して登山しましょう」とお話しすることがあります。妊娠を考えられている方は是非とも栄養状態を良好にして妊娠に臨むようにしてください。