健診で脂質異常→紅麹コレステサプリ服用

血液検査の結果説明をする際に「コレステロール値はやや高の方がいいですよ」とよくお話します。基準値は検査会社によって違いますが、総コレステロールの基準値は厳しいところで２２０ｍｇ/dl未満、ｇｄｍクリニックが委託している検査会社は２４８mg/ dl未満です。日本のコレステロールの基準値は厳しすぎ、多くの人が基準値を超えるような設定になっています。
小林製薬の紅麹コレステサプリによる健康被害が問題になっていますが、先日もニュースで「健診でコレステロールが高いと言われたので紅麹コレステサプリを飲み始めた、副作用が心配で血液検査に近々行こうと思う」と紅麹コレステサプリのユーザーがインタビューに答えていました。
食事由来のコレステロールは３割弱で、大半は肝臓で合成されています。なぜならコレステロールは人間にとって必要な成分だからです。コレステロールは細胞膜、性ホルモン、脳神経維持などに欠かせません。総コレステロールは２４０～２６０mg/dlくらいある方が生体維持にはいいと考えています。
健康被害をおこすサプリメントはよくないですが、基準値超えたら薬かサプリメントを飲まないといけない（心筋梗塞、脳梗塞になりますよと医者に脅される）と思わせる厳しすぎる基準値に問題があると思います。