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朝起きられない・意欲がでないという主訴の小学生の患者さんが県外から1年ほど前に受診されていました。栄養欠損と血糖値に問題があったので、ヘム鉄を中心として栄養素の補充や血糖値を乱高下させない食事療法をしてもらっていました。先日再診で来られましたが、朝起きられるようになり意欲も出てきたとのこと。そして無事中学受験もパスしたそうです。
思春期の児童・生徒に朝起きられない・意欲がでない・頭痛・倦怠感などの症状が見られた場合、普通の医療機関を受診すると起立性調節障害という変な病名が付けられます。自律神経の乱れで血圧の維持ができないことが原因と考えられており昇圧剤を処方されるケースが殆どです。しかし、自律神経の乱れや血圧低下がこの症状の本態ではありません。診たてが間違っているので薬を飲んでも治りません。成長期は身体の発育に大量の栄養が消費されている(栄養欠損)ためにエネルギー産生がうまく行かないので朝起きられない・血圧が低下するのです。
大学病院に行っても同じ診断治療になります。根本的な治療方法は分子整合栄養療法(エネルギー産生に必要な栄養素の補充)しかありません。