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慢性疲労・意欲の低下・気分の落ち込みなどの症状で受診される女性が少なくありません。このような症状が出現した場合、まず内科受診をされることが多いようです。血液検査で異常がない場合(実は栄養欠損的な異常はあるのですが)「精神的なものでは、心療内科を受診されたら」と言われてしまいます。先日のブログでも書いたMUS(Medically unexplained symptoms:医学的に説明困難な身体症状)と言われることも最近多いのかもしれません。
心療内科で抗うつ剤を処方されて飲んでもいっこうに体調は改善しません。ネットで検索して自分の症状は栄養欠損が原因かもと思いgdmクリニックを受診されます。殆どの人が鉄を中心とした栄養欠損を認めます。先日は鉄欠乏が目立つ女性にヘム鉄を処方し3ケ月後に受診してもらいましたが、「元気になりました。抗うつ剤もやめることができました」と明るい表情で言ってくださった方がいました。
心療内科が何か月も予約待ち、新患の受付はしていない、というところも多いと聞きます。それだけ患者さんが多いということです。また治らないので患者数が減らないとも言えます。慢性疲労、うつ症状、気分の落ち込み、意欲の低下でお困りの女性の患者数は非常に多いと思いますが、大半の方が単なる栄養欠損であることに気づいていません。薬を飲んでもよくならない方は一度ご相談ください。