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先日患者さんから興味深い話を聞きました。ラクトフェリンを飲みだして体重が6kgも減ったのでラクトフェリンはこれからも飲み続けたいと。食事制限は全くしておらず逆むしろ以前よりよく食べているそうで、痩せるための運動も特にしていないそうです。この方は(若いです)しょっちゅう感染症になり抗生物質を近くの医院で処方してもらって飲んでいたので、抗生剤を飲みすぎると耐性ができたり体内の菌叢が乱れて癌のリスクになったりするのでよっぽどの時だけ内服して、平素はラクトフェリンで感染しにくい体質に変えるようにアドバイスしたのがラクトフェリンを摂取するきっかけでした。痩せた原因として考えられるのが、抗生剤内服によって腸内細菌叢が悪化していたのをラクトフェリン摂取によって腸内細菌叢が改善し、デブ菌が減って痩せ菌が増えたのではないかということです。腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸の働きですが、脂肪細胞への脂肪蓄積を抑制させる一方、筋肉や肝臓ではインスリン感受性を増加させエネルギー消費を増加(代謝をあげてくれる)させてくれるのです。
いずれにせよ抗生剤の安易な内服はよくないですし、食物繊維の摂取やプロバイオティクスを摂取して腸内環境を整えることは全ての人にとって必要です。