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頭痛外来もよく耳にする専門外来の一つです。頭に関する症状なので脳神経外科医が診療しているケースが多いようです。頭痛を大きく分類すると、一次性頭痛(片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛など)と二次性頭痛(くも膜下出血、脳腫瘍、脳出血、髄膜炎など)になります。二次性頭痛は生命に関わる病気なので、まずこれらを除外するために脳のMRI検査を一度受けておいた方がいいでしょう。MRIで異常がなければ、一次性頭痛の中から候補を絞っていきます。
片頭痛と診断されると、トリプタンや抗消炎薬で治療をするのが一般的です。片頭痛は体質的なものだと諦めている人も少なくありません。片頭痛持ちの方は殆どが10代~40代の女性と言われています。なぜ女性に多いのでしょうか?筋骨隆々の男性で片頭痛持ちの方を私は診たことがありません。この年代の女性は生理のある人たちなので、鉄不足が頭痛と関連があると分子整合栄養医学的には考えています。また有経女性の場合は、月経前にホルモンバランスが乱れることで頭痛・イライラ・腹痛・むくみ・肌荒れなどのさまざまな症状が起きますが、これらを月経前症候群(PMS)といいます。PMSも栄養の不足が関係しています。閉経すると女性も自然と鉄の貯金が増えてくるので50代以降の女性には片頭痛の人があまりいなくなります。
男性の片頭痛は血糖と関連があることが多いです。菓子パン、スイーツをよく食べる男性は頭痛がよく起きます。糖質を摂ると血糖が急上昇しそれに反応してインスリンが大量に分泌され最終的には低血糖になります。血糖が下がると脳の機能維持ができなくなるので、副腎からアドレナリンやノルアドレナリンなどの血糖を上げるホルモンを分泌して血糖を戻そうとします。これらのホルモンは交感神経緊張ホルモンなので血管を収縮させます。脳や目の血管も収縮し頭痛が生じます。
片頭痛の薬を手放せない方、頭痛は体質的なものと諦めている方、痛み止めの薬で副作用で胃腸の調子が悪い方は、栄養療法で改善する可能性が高いので是非ご相談ください。