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再診

栄養療法を開始して約3か月後に再度受診していただくことが多いですが、この最初の再診の時が私としては一番緊張します。自分の診たてで栄養処方案の答え合わせになるからです。患者さんに「体調はどうなりましたか?」と私が尋ねた際に、「すごく元気になりました。」「うつの薬を止められました」「登校できるようになりました。」などと言っていただけると非常に嬉しいのですが、「症状は全く変わらない」と言われるとがっくりきます。症状が改善しない理由としては複数あります。①私が疑っていた原因以外に不調に原因がある、②栄養素の処方量が少なかった、③糖質依存のため糖質制限ができなかった、④食が細いためにタン白質摂取量が増えなかった、④栄養素の吸収が悪い人だった、などが改善しない理由として挙げられます。
鉄は吸収の差が激しい栄養素です。亜鉛やビタミンDなどはだいたい血液データに応じた処方量で3ケ月後にはデータがよくなっていますが、鉄の貯金の改善具合は個人差がかなりあります。最初からいきなり1日9粒も処方するとコストがかなりかかってしまうのでやはり血液データに応じた処方量から開始せざるを得ません。