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胃の内視鏡検査で今月お二人に食道カンジダの所見を認めました。カンジダは常在菌なのでだれしも多かれ少なかれ口腔内・消化管・膣・皮膚などに棲んでいる菌です。普段は悪さをしませんが、免疫力の低下や腸内細菌叢の乱れなどで勢力を増して増えてくる菌です。抗癌剤点滴をすると免疫能が低下します。骨髄や小腸などの免疫を担う臓器にダメージが来るからです。お二人とも抗癌剤点滴をされている方です。
食道カンジダや膣カンジダの治療ですが、一般的には抗真菌剤の投与になりますが、この治療ですと再発してしまいます。免疫力をあげる、腸内細菌叢を改善させる、などの栄養アプローチを行うとカンジダの棲む場所が減り自然に治ります。私は加熱処理したFK-23菌を使って治療します。カンジダは消えますしリンパ球が増えて抗癌剤の副作用も軽減されるので重宝しております。