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不妊に悩む人たちを支援するNPO法人「Fine」理事長の松本亜樹子さんが新聞記事で特集されていました。松本さんは「不妊治療のやめどき」という本も執筆されています。仕事と不妊治療の両立について、5千人以上が答えたFineが行ったアンケートでは、96%が「両立が難しい」と答え、5人に1人が仕事を辞めたそうです。両立が難しい理由としては、不妊治療は通院や診察に時間がかかるうえ、卵胞の成長速度が人によってまちまちだったり、同じ人でも月によって変動があったりで、通院する日が「卵の成長次第」でいつ受診する日になるか予定がつかないことも多いとのこと。そのため、急に仕事を休んだり、早退や遅刻をしたりすることもあり、思うように働けず職場に迷惑をかけて心苦しく感じ退職する人も多いそうです。
卵管・卵巣・精子などの関係で体外受精しか選択肢がない場合は、通院治療をせざるを得ませんが、器質的な問題がないのになかなか妊娠しない場合は、背景に栄養欠損が潜んでいることが殆どですので、まずは栄養療法を選択することをお勧めします。栄養療法は産婦人科のような頻回な通院は不要です。通院頻度は、3~4か月おきに栄養状態をチェックする血液検査を受けるだけです。後は、1日2~3回、妊娠のために必要な栄養素を摂取するだけです。ただ、細胞や組織の栄養不足が改善しなければ代謝・子宮内膜・卵巣機能・ホルモンバランスなども改善されませんので、1回に摂取する量は栄養不足の人ほど多くなるのが難点ではあります。
諸事情で頻回の通院が難しい方、仕事と両立できる治療をされたい方にお勧めの治療方法です。また関東などの遠方にお住まいの方には、遠隔診療も行っておりますので、お気軽にご相談ください。