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おなかの中の赤ちゃんは臍帯を通してお母さんから栄養をもらって成長します。お母さんが栄養不足だと当然赤ちゃんも栄養不足になります。お母さんからもらえる栄養がないと赤ちゃんが判断すると早くでてきます。つまり早産=低体重児になります。先進国で低体重児が増加していますが、日本はOECD加盟国の中でも一番低体重児の出生率が高いのです。これは日本の若い女性の痩せ(栄養不足)と関連があります。また痩せていなくても(太っていても)栄養不足であるケースが多いです。脂肪がつく原因は糖や炭水化物の過剰摂取です。糖や炭水化物に偏った食事をすると脂肪はつきますが、タン白質や各種ビタミン・ミネラルが不足して栄養不足になります。
低体重児は体重が軽いと言うだけの問題ではなく、栄養不足による様々な影響がでます。特に神経の成長に影響がでます。出生時の体重が軽いほどADHDになりやすいというフィンランドの調査結果がありますし、神経伝達物質のバランスの乱れ(興奮性のグルタミン酸が増え抑制系のGABAが減少)生じていることが分かっています。脳神経の成長や脳内神経伝達物質の合成には鉄やビタミンB群がなどの栄養素が欠かせません。
妊娠するにも当然栄養が必要ですが、妊娠してからの方がさらに栄養が必要になります。人工授精や体外受精などの不妊治療で妊娠された方は特に妊娠中の栄養素の摂取が重要になってきます。