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Long COVID

昨日のNHKあさイチで新型コロナ後遺症の特集をしていました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹った後に、12カ月以上も症状が続く人がおり、主な症状は倦怠感、呼吸困難、頭痛、味覚障害、集中力低下、睡眠障害などです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急性期を過ぎた後でも何らかの症状が続く状態をLong COVIDと呼ぶそうです。スタジオには大塚さん(岡山大学総合内科の教授で私の1級先輩)が来て解説をされていました。コロナ後遺症の診断方法ですが、この検査をすれば診断できるというものはなく除外診断だそうです。つまり、甲状腺疾患、呼吸器疾患などの他の病気を色々な検査で否定し、思い当たる病気がない場合に後遺症と診断するそうです。そして治療方法は対症療法になります。頭痛には痛みどめ、呼吸器症状には咳止めや喘息の薬といった感じに症状に対して薬を処方しているとのこと。つまり根本原因が分からないので根本的な問題解決はしておらず、症状を緩和させそのうち後遺症が治まってくるのを待つという作戦です。その他には漢方薬を処方するケースが多いようです。しかし、根本原因にアプローチしていないので完治するのに非常に時間がかかります。
ある人がコロナ後遺症を起立性調節障害と似ているとネットで書いていましたが、私はコロナ後遺症はミトコンドリア障害が関与しているのではないかと考えています。起立性調節障害もミトコンドリアでのATP産生低下が原因です。ある研究でコロナ後遺症の人は副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の値が低いことが報告されています。しかし、コルチゾールが低いこと自体が後遺症の原因ではないと私は考えます。後遺症で肉体的なストレスと精神的ストレスを受けることや社会復帰がままならないことによる精神的ストレス、などが副腎を疲弊させて副腎疲労状態に陥り、その結果コルチゾールの分泌が減っているのではと考えます。
ミトコンドリア機能障害ならば、ビタミンB群・ビタミンC・カルニチン・
CoQ10などが有効ではないでしょうか?私の義母もコロナ感染と思われる高熱がありPCR検査をするも陰性でしたが、肺のCT画像はコロナに典型的なすりガラス影の所見でした。熱や呼吸器症状も治まったものの、階段の上り下りで今まで感じたことのない息切れ・疲労感が1か月以上続いていたので、Long COVIDを疑いビタミンB群・ナイアシン・CoQ10・ビタミンD・亜鉛などを処方し飲んでもらったところ数週間で症状は改善しました。たまたま後遺症が治る時期だったのかもしれませんが摂取して早期から症状が改善してきたそうです。副腎疲労状態(コルチゾール低値)に陥っている場合は、高濃度ビタミンC点滴もしくはビタミンCの頻回大量摂取、ビタミンEなどによる副腎機能改善アプローチが有効だと思います。
保険で使えるビタミン剤は処方できる量に制限があり効果は期待できません。保険診療では栄養素の処方ができません。日本政府は、ワクチンなどに大金をつぎ込むのではなくこういった治療にお金を使ってもらいたいです。