blog
今はネットで何でも調べられます。しかし、ネット上の情報は正しくないものがたくさんありますので、どれが正しいのかを見極めるのが大変です。病気の原因もいろいろ書かれていますが、分子整合栄養医学的には間違った情報が多いです。たとえば起立性調節障害は、自律神経の乱れによる血圧調節がうまくいかない病態と書かれています。治療方法は血圧を上げる薬、水分を多く摂る、塩分を多く摂る、運動する、などです。いずれも×です。0点です。私はブログで、成長期のため栄養が不足しエネルギー産生がうまくいかない病態であると何度も書いています。それを見た親御さんが、地元の小児科で頼み込んで鉄の貯金を測定してもらいます。年の医者の場合、「そんなの測定しても意味がないから調べんでいい」と怒るケースもあります。フェリチンを測定してもらっても基準範囲内に入っていれば「鉄欠乏ではない」と言われます。ブログに何度か書きましたが基準範囲は正常範囲ではないのです。また日本のフェリチンの基準値は米国に比べて基準値下限が低すぎます。基準値以下だとしても処方されるのは吸収率の悪い胃腸粘膜を荒らす非ヘム鉄です。仕方なしに自分でネット等でヘム鉄を探して購入される親御さんも少なくありません。しかし、含有量が少ないものしか手に入りません。またどれくらいの量を摂取したらいいか分からないので1日1粒しか飲んでいなかった人もいます。栄養療法は容量依存性の治療効果を発揮するので細胞の分子濃度が正常に近づくだけの量を摂取しないと効果がでません。
関所①小児科や内科では診たてが根本的に間違っている。自律神経の乱れが原因ではない。
関所②鉄の貯金を検査してくれない。してくれても基準範囲内に入っていると異常なしと言われる。
関所③保険の鉄剤を処方されても吸収率が悪いのでフェリチンがなかなか増えない。
関所④市販のヘム鉄を買っても含有量が少なすぎるのでフェリチンが増えない。
関所⑤摂取量が少なすぎるのでフェリチンが増えない。
関所をいくつも突破してやっと正しい治療方法に辿り着いた人は劇的に症状が改善します。
起立性調節障害の治療を受けるも改善しない場合は、どこかの関所で引っかかっている可能性があります。県外からも多くの方が受診されています。早く改善させたい方は受診してください。