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妊娠にはタイムリミットがあります。女性の卵子の数は、お母さんのおなかの中にいる胎児のときに決まっており、生まれたときの赤ちゃんで100~200万個、10代では30~50万個、20代では10万個、30代では2~3万個、閉経時では1,000個にまで減少します。減る一方で増えることはありません。それゆえ妊娠にはタイムリミットがあるのです。しかし、スポーツジムで鍛えて若さを保っている、美容の気を使っているので年齢に比して若く見える、という理由で40歳過ぎても自分は容易に妊娠できると勘違いしている人がいるようです。
可能なら20代で妊娠するのが理想です。また不妊対策も早い方がいいです。しかし、不妊対策=体外受精や顕微授精ではありません。妊娠できない最大の理由は栄養欠損だからです。受精するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生にも栄養が欠かせません。卵巣機能維持、子宮内膜健全化、ホルモンバランスを整える、などにも栄養が欠かせません。日本人は痩せの女性が多すぎます。痩せていない皮下脂肪が多い女性も細胞の栄養バランスが乱れている人が少なくありません。卵子も老化しますが、最大の原因は酸化です。抗酸化アプローチも重要になります。
妊娠を考えている方は、若いうちから細胞の栄養状態を把握し、適切な食事や適切なサプリメント摂取をし、妊娠できる体質にしておくことが重要です。