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骨粗鬆症に女性ホルモン補充

女性ホルモンが骨形成に必要なので、閉経すると女性は骨粗鬆症になりやすくなります。閉経したら骨が脆くなるのはある程度仕方がないことです。整形外科通院中の患者さんは、ビタミンDとビスホスホネートで骨粗鬆症の治療をされている方が多いですが、婦人科に通院している患者さんの多くは整形外科でだされる前述の薬にプラスして女性ホルモンの補充を行っている人が多いように思います。骨粗鬆症は閉経後ずーっと続く問題なので、いつまで女性ホルモンを服用させるのかといつも疑問に思います。乳癌や血栓症のリスクを考えると、骨粗鬆症に対して女性ホルモンを処方するべきではないと私的には考えています。
整形外科で処方されている薬もよろしいとは言えません。ビタミンDを長期間処方されていた人の25OHVD(ビタミンD貯蔵量)をチェックするとだいたい欠乏状態の値です。またビスホスホネートは、骨吸収を強制的に抑制する薬なので骨が非生理的な状態=ガチガチの硬い骨になります。歯科医はこのタイプの薬を飲んでいる患者さんの治療を嫌います。
できるだけ生理的な治療方法で骨粗鬆症対策をされるのがよいのではないでしょうか?女性ホルモン様作用のあるイソフラボン(乳癌予防にもなります)、ビタミンD、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKなどの骨健全化に必要な栄養摂取と運動の組み合わせをお勧めしています。