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骨は内分泌器官

骨はカルシウムでできている身体を支える硬い物質くらいに思っている人も少なくないと思います。しかし、骨には色々な働きがあるのです。骨髄では血液を造ります。またカルシウムなどのミネラルの貯蔵庫でもあります。最近、骨でオステオカルシンというホルモンを分泌していることが分かっています。オステオカルシンはインスリンの分泌を促し、このインスリンは骨代謝を活性化させます。
健康長寿であるためには骨や筋肉がしっかりしていなければいけません。女性は閉経を境に骨がもろくなりやすいです。人間の細胞は古くなると壊され、また新しく作られる(異化と同化)の繰り返しです。骨も骨形成(作られる)と骨吸収(壊される)の繰り返しがなされています。整形外科でよく使われる骨粗しょう症の薬は、骨吸収を一方的に阻害するので不自然な硬い骨になってしまい、歯科医はこのタイプの薬を嫌います。骨吸収を抑制してくれるのがビタミンK、骨形成に必要なのがカルシウム・マグネシウム・ビタミンK・ビタミンD、女性ホルモンなどです。できるだけ自然に近い形で骨を丈夫するためには、薬ではなくCa・Mg・ビタミンD・ビタミンKなどの栄養素や女性ホルモン様作用を有するイソフラボンなどを摂取されることをお勧めします。