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「野菜から食べる」は絶対ダメ

和田秀樹医師が、「高齢者はベジファーストはお勧めできない、野菜でおなかがいっぱいになり筋肉の材料であるタン白質を十分に摂れない」とオンライン記事に書かれていました。まさにその通りです。これは高齢者だけでなく成長期の子供にもあてはまります。起立性調節障害で受診される生徒さんの親御さんが「この子は野菜が嫌いで食べないんです。」とよく嘆きますが、私は「成長期の子供には野菜はどうでもいいです、肉をしっかり食べてください。」と言います。骨や筋肉の成長や造血にはタン白質・鉄・亜鉛などが欠かせませんが、野菜の鉄は殆ど吸収されません。大豆のプロテインスコアは低く、非常に利用効率の悪いタン白源です。野菜を食べるなと言っているのではなく、食の細い子はまず肉や魚を食べる、おなかに余裕がある子は野菜もしっかり食べればいいのです。
大人になったら、食物繊維やカロテノイドを摂取する目的で野菜を食べた方がいいですが、成長期の児童生徒さんと高齢者にとって優先順位の高い食べ物は肉や魚なのです。