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スポーツドリンクの飲み過ぎに注意

gdmクリニックは倦怠感を訴えて受診される患者さんが多いです。「副腎疲労」の症状と似ていると勝手に自己診断して受診される人も少なくありません。副腎疲労はレアな疾患で、副腎疲労かも?と言って受診される人で実際に血液検査で副腎疲労だった割合は1割にも満たないです。女性の疲労・倦怠感の原因はなんといっても鉄欠乏ですが、男性の原因の第1位は低血糖です。
1日3回食事をするか、どういうものを食べるか、間食するか、甘いものが好きか、などを問診していきます。飲料は水ですか、お茶ですか、なども尋ねます。以外と多いのがスポーツドリンクを飲んでいる男性です。スポーツドリンクはミネラルが補充できるので身体にいいと勘違いしている人が多いようです。1日に1.5リットル毎日飲んでいる人が6月だけで2人もいました。スポーツドリンクがよくない理由は果糖が多く含まれているからです。果糖の危険性が最近多く報告されています。糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが大幅に上昇するそうです。また最近日本人に多い大腸癌(癌の死因で男性で3位、女性で1位)もこの果糖との関連性を指摘されています。
すぐに心筋梗塞や癌にならないまでも、果糖入りの飲料を飲むことで血糖値が乱高下が起き、倦怠感や自律神経の乱れを引き起こします。これから暑い日が続きますが、日常的にスポーツドリンクを飲むのは控えた方がよいかと思います。熱中症対策でミネラルを補充したい場合は、麦茶・生野菜・サプリメントなどで補給してください。