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21年の調査によりますと、OECD加盟国の中で日本人の睡眠時間が一番短かったそうです。これは大人に限ったことでなく子供の睡眠時間も日本人は短いそうです。朝起きられない児童・生徒が多くgdmクリニックを受診しますが、寝るのが遅い!そりゃAM2時に就寝したら朝7時にはなかなか起きれないのは当たり前のことです。米国睡眠学会は、6~12歳の子どもが最適な健康を保つために、9~12時間眠るべきであるという勧告を出しているそうです。中学生になると9時間以上の睡眠時間を確保するのは難しいかもしれませんが、8時間は眠る方がいいと考えます。また睡眠障害を合併している起立性調節障害の子も少なくありません。実際睡眠薬を服用している子もいます。私が中学生の時は、30分近く自転車をこいで学校に行き、授業を受け、部活をして、また自転車をこいで帰宅するという生活をしていたので、夜眠れないことなどありませんでした。しかし、夜早く眠れないのは日中運動をしていない、睡眠ホルモンの材料となるアミノ酸・鉄・ビタミンB群などをしっかり食べていないからではないでしょうか。さらに近年スマホやゲームがをする子が大半で、この機器が睡眠の妨げの大きな原因になっています。
睡眠ホルモンのメラトニンですが、朝しっかりタン白質を摂取しておかないと夜の分泌に間に合わないそうです。つまり、朝起きてタン白質を食べるといことが重要なわけです。パンだけ食べていてはダメなのです。朝起きられない症状がでてからいきなりこういう生活(朝タン白質を食べる。日中は活動して身体を疲れさす。スマホはほどほどにして早く寝る。)をしろと言っても無理なので、小さい時から規則正しい生活をしていないといけません。
朝起きられずに登校できない子の中には、重度の栄養欠損の子が多くいますが、生活リズムの乱れやスマホのし過ぎで半分昼夜逆転している子も少なくないように思います。栄養欠損は適切な栄養摂取で治すことはできますが、生活リズムの乱れについては医者はどうすることもできません。とにかく成長期の小中学生は早く寝ろ、と言いたいです。