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どうにかならんか病院食

勤務医時代の時は当直する際に検食といって当直医が夕食と翌日の朝食に病院食を食べないといけませんでした。美味しくない、量が少ない、ので他に自分で買ってなんか食べないと足りませんでした。先日ある男性患者さんが「骨折で1か月入院していたけど、食事の量が少なくて困った。もっと量を増やせないかと頼んでもダメった」と言われていました。消化器の手術をした場合などは、食事制限をすべきですが、整形外科的疾患で入院の場合、食事制限する必要はありませんしあの病院食では足りません。骨の癒合には色々な栄養が必要です。以前高齢女性が内臓疾患以外で入院されましたが、退院してから鏡を見たらシミ・シワが大幅に増えていた、と嘆かれていたことを思い出します。病院食は加齢促進食です。
とにかく病院食は粗末です。管理栄養士が考えて作るのですが、栄養のことを正しく理解しているとは思えません。とにかくタン白質が足りていません。糖尿病患者さんはカロリー制限した食事にしないといけないでしょうが、タン白質まで少なくしてはいけません。糖化で体蛋白が壊れますので糖尿病の人は普通の人以上にタン白質を摂取しないといけません。個々人、病態によって必要な栄養素の量はまちまちです。画一的な食事では栄養不足になってしまいます。病院食つくりにも栄養療法の考え方が必要だと思います。