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ホルモン分泌にはフィードバックシステムがあります。脳下垂体からホルモン分泌の指令をだし、末端がちゃんとホルモンを分泌しているかが脳のフィードバックされ、指令ホルモン量を調節します。ステロイドの薬を塗っているろステロイドが末端に充足している情報が脳に伝わり、下垂体から副腎ホルモン分泌を指令するACTHの分泌量が減ります。ACTH分泌低下が続くと副腎が萎縮してしまい副腎機能が低下します。
患者さんが定期的に受診してくれないと、症状が改善しているのかしていなのか分かりません。患者さんからの情報(よくなったかどうか。よくなった時期。改善した症状。まだ残っている症状。全く体調の変化がない。)などをもとに、早めに血液検査の再検をする、処方量を増やす、処方量を減らす、処方内容を変える、今までしていない検査項目を追加する、などを決めます。患者さんからのフォードバックがあるおかげによりよい治療ができます。しかし、起立性調節障害の患者さんは、昇圧剤を処方されたけれどよくならないので飲むのをやめた、という人が殆どです。昇圧剤を飲んでもよくならないことを、薬を処方した医師にちゃんと伝えていない可能性があります。薬が効果がないということを医師に教えてあげないと医師はよくなったからもう来院しなくなったと勘違いしている可能性もあります。いつまで経っても起立性調節障害の診断治療が正しくできるようになりません。