blog
世間のサプリメントの常識と栄養療法医の認識のずれをよく感じます。ビタミンCでよく患者さんが言われるのが「ビタミンCって摂り過ぎるとおしっこにでていくんですよね。」です。腸から吸収されたビタミンCは血液の乗って全身を巡り腎糸球体でろ過されますが、近位尿細管でビタミンC輸送タン白を介して再吸収されます。最終的に、ビタミンC輸送タン白が飽和に達すると尿中にやっと排泄されます。おしっこにでていくビタミンCは全身を巡って役目を果たしてくれたものです。
アトピー性皮膚炎の患者さんに大量のビタミンCを摂取してもらいますが、ある一定量を超えるとお腹がゴロゴロ鳴りだして軟便・下痢になります。つまり、大量に摂取すると腸で吸収できなくなり便中に出ていくわけです。下痢する量は病態、病状によって違います。全身の皮膚炎の人、副腎疲労の人は副腎がビタミンCを欲しがっているので10g~15g以上飲んでも下痢しません。