鉄欠乏で難聴

先日、皮膚炎で通院中の患者さんが、激しい難聴になっていました。前回の診療では普通にコミュニケーションできていたのに、今回は大きな声で何度も言わないと聴こえないほどでした。耳垢でも詰まっているのかなと思っていましたが、その後、健診で貧血を指摘されたという結果票を持ってこられました。文献を調べると、鉄欠性貧血で感音性難聴のリスクが高まるというものがありました。耳鳴りやめまいを訴える患者さんの多くは血液検査をすると鉄欠乏である場合が多いのは日常の診療でよく遭遇しますが、難聴の方は今回初めてでした。鉄欠乏性貧血の治療を行っていますが、貧血是正されると難聴が改善するのか気になるところです。