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癌の再発は術後1年以内が多いです。ただし乳癌は例外で10年後に再発することもあるので気が抜けません。外科医は手術のあとに、抗癌剤の内服・点滴や放射線療法を勧めてきます。進行癌の場合は、ある程度は抗癌剤治療をしたほうがいいケースが多いです。しかし、レジメ通りの回数はやり過ぎのように思います。抗癌剤は活性酸素を発生させて癌細胞を殺す治療ですが、癌細胞だけにダメージがくるわけでなく正常細胞にもダメージが来ます。細胞分裂が早い臓器にほどダメージが来ます。骨髄、小腸の方が癌細胞よりも分裂が早いのでこらの臓器にダメージがでます。白血球減少、貧血、下痢、嘔吐などが副作用でよくみられるわけです。正常な細胞にダメージを与えるために抗癌剤には2次癌を引き起こすリスクがあります。2次癌とは、化学療法や放射線による正常細胞の傷害のために、治療を終えた数年から数十年後にもとの病気とは別の種類の癌を生じることです。
抗癌剤治療だけでは再発を予防するのは難しいと考えます。実際、抗癌剤治療をしっかりやった方でも再発している人が少なくありません。抗癌剤は分裂の早い臓器にダメージを与えると書きましたが、骨髄も小腸も免疫を担う重要な臓器なので、免疫能低下も再発の一因になっている可能性があります。ではどうすればいいかと言いますと、抗癌剤点滴する場合は、骨髄や小腸のダメージを軽減させる栄養アプローチを行う、貧血や低アルブミンにならないように栄養摂取をする、高濃度ビタミンC点滴を平行して行う、癌細胞のアポトーシスを促すFK-23菌・グルカン・フコイダンの摂取を行う、などが再発予防に有効です。
再発は術後1年以内に起きやすいので、術後すぐに高濃度ビタミンC点滴などの栄養療法を始めることをお勧めします。