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一般的に、がんの再発は1年以内が最も多く、大半が3年以内に見られます。5年を経過すればまずは一安心です。標準的ながん治療は、手術→化学療法・ホルモン療法・放射線療法になります。しかし、こういった標準治療を受けても再発するケースが少なくありません。分子整合栄養療法を併用することで生存率がぐっとあがります。私の師匠はがん患者さんの栄養指導を数千人以上されてきました。しかも長期間に渡り経過を見られましたので、どういう人、どういう栄養状態の人の予後がいいかが分かったそうです。アルブミンとヘモグロビンがまず高い値を維持していることが何より重要だという結論に至ったそうです。師匠が胃癌患者さん(ステージ2期と3期の胃全摘の患者さん)の追跡調査をまとめたグラフを引用させてもらいます。外科的治療とTS-1という抗がん剤内服の標準治療の患者さんと標準治療プラス栄養医学的アプローチを行った患者さんとでは生存率が全く違ってきます。当然栄養医学的アプローチをした群の方が生存率がよいです。
ヘモグロビン・アルブミンを維持する、ビタミンA・D・Kで分化誘導を促す、FK-23菌とグルカン・フコイダンでがんをアポトーシス(自殺)させる、高濃度ビタミンC点滴を行う、などを行うことで再発を防ぐ可能性が大幅にアップします。再発が分かってからではなかなか効果がでにくいですので術後早期に対策をうつことが重要です。
金子雅俊講演集Ⅲ 100ページの図より引用