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ある患者さんから相談を受けました。「胃痛があり近医で内視鏡をしたらピロリ菌感染があり除菌をした。胃薬がなくなったので診察に行ったら、あなたの胃は焼け野原のような状態だから一生胃薬を飲むように言われた。」とのことでした。胃酸を抑える胃薬(PPI)ですが、胃潰瘍の場合処方制限があり8週までしか処方できません。基本的にピロリ菌の除菌が成功したら胃薬は不要になります。
胃酸の抑制しすぎはよろしくありません。胃酸には殺菌作用があるので、低胃酸だと細菌性食中毒のリスクになります。また胃酸はタン白質の初期消化に必要ですし、鉄やカルシウムの吸収にも欠かせません。けっこうな頻度で胃酸の薬を処方され続けている人を見かけます。胃酸を抑える薬は、潰瘍や逆流性食道炎がある場合に期間限定で服用すべきです。