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肉と魚は長寿食

もう少しすると敬老の日です。100歳以上の方が9月15日時点で9万人を超えるそうです。朝のTV番組で慶應義塾大学医学部 百寿総合研究センターの新井先生が、100歳超えても元気な人の共通点は、肉と魚をよく食べる、とのこと。また血液データでアルブミンの値が高い、と話されていました。良質のタンパク質をしっかり確保し血中アルブミンを高値に保つことが重要なわけです。アルブミンは分子整合栄養医学でも重要な指標としていつも意識してチェックする項目です。癌治療においてもアルブミンを高く保てている人は癌に負けにくいということをいつも師匠が言われていました。分子整合栄養医学的にアルブミン以外にも重要だと考えているのがヘモグロビンです。
タンパク質は人間の身体の基本中の基本の栄養素です。血液・免疫細胞・抗体・酵素・筋肉などを作るにはタン白質が欠かせません。年齢とともに細胞の異化(壊れる)のスピードが速くなり同化(細胞を作る)のスピードが遅くなってきます。しっかりと材料(栄養)を補充しないと老化が進行してしまいます。そのためには必須アミノ酸の配合バランスのよい動物性のタンパク質を摂取する必要があります。共通点で紹介されていませんでしたが、プロテインスコアが一番いいのは卵です。恐らく百寿の方は卵の摂取量も多いのではないかと思います。
口腔は消化管の始まりです。肉をしっかり食べるためには歯が健康でないといけません。義歯の調子が悪くてちゃんと噛めなくなって体調を崩す高齢者をよく見ます。若いうちから口腔の手入れをすることも重要です。