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朝起きられない(診断名は起立性調節障害)1番の原因はエネルギー産生不足です。赤ちゃんのときはたくさん鉄の貯金を持って生まれてきます。(ただ、母体が鉄欠乏の場合は生まれた時から鉄の貯金が少ないのではないかと思います)しかし、赤ちゃんは3か月で生まれた時の2倍の体重になるくらいの急激な成長をしますので、一気に鉄の貯金を食いつぶします。そのため幼児~小学生の間は潜在性鉄欠乏状態が続きます。そこで思春期に体格が急激に大きくなると、骨や筋肉の成長に鉄が使われるので鉄の貯金が枯渇してしまい、朝起きられない・頭痛・意欲の低下・嘔気・腹痛などの症状が出現します。血圧を維持するのにもエネルギーが必要ですから低血圧にもなります。
思春期の急激な成長による鉄の需要の亢進が男子の鉄欠乏の主原因ですが、女子の場合は別の原因も加わります。月経の開始は鉄欠乏に傾く大きな原因です。また女子は年頃になると痩せ願望が強くなり不適切なダイエットをする子も少なくありません。肉が太ると勘違いして肉を避けると鉄欠乏になってしまいます。肉は糖質が少ないので太りにくいですし、良質のタンパク質やヘム鉄・ビタミンB群などの栄養も豊富ですので、美肌つくりには欠かせません。