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『今、はじめよう 子宮頸がん予防。』 ワクチン×検診というテレビCMがよく流れています。子宮頸がんの90%以上がヒトパピローマウイルス感染によるものなので、ワクチンでウイルス感染を予防しましょう、そして検診を受けて早期発見しましょう、という主旨のようです。検診は早期発見には役立ちますが予防にはなりません。ウイルス感染なので一番の予防は粘膜接触を避けることです。しかし、今はピルを飲んでいる女性も多く、避妊もピルで行っているケースが多いのでウイルス感染しまくりです。コンドームによる避妊がパピローマウイルス感染予防には有効です。また、パピローマウイルスの遺伝子型は150種類以上あり、そのうち癌のリスクが高いと判明している遺伝子型がいくつかあります。しかし、ワクチンはそのリスクの高い全ての遺伝子型を網羅しているわけではありませんので要注意です。
最近梅毒患者が激増しているというニュースをよく見かけます。梅毒は昔の病気、特殊な人がかかるというイメージがありますが、今一般の人の間で急増しているのです。これもピルによる避妊が関係していると思います。当然子宮頸がんワクチンでは梅毒の予防はできません。
粘膜の免疫能が低下していると感染しやすくなります。分泌抗体の材料であるタン白質・ビタミンAや粘膜の材料となる鉄などが不足していると感染が成立しやすくなります。予防には、粘膜接触を避けること、粘膜免疫能アップや粘膜を強化することが重要かと思います。