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特に精神的なストレスや悩みもないのに気分が落ち込む・意欲が湧かない・やる気がでない・悲しくなる、といった症状は女性によく見られる症状です。こういった症状についてネットで検索するとうつ病によく見られる症状なので自分はうつ病かもと勘違いする人も少なくありません。ドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)を制御し精神を安定させる働きをする神経伝達物質セロトニンの合成が減っていることが主な原因です。人間の身体は全て栄養でできています。この精神を安定させるセロトニンも栄養でできています。必須アミノ酸・鉄・ビタミンBなどから脳内で合成されます。女性の場合月経で毎月鉄を失うので鉄不足に傾いている人が殆どです。そこに子宮筋腫による過多月経による鉄のロスの増加や不適切な食事(マクロビやダイエット)などによる鉄の摂取量が減ることで貯蔵鉄が減少すると、セロトニン合成が低下してさまざまな精神症状がでます。
心療内科を受診すると問診でうつ病と診断され、殆どの場合SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)という抗うつ剤を処方されてしまいます。しかし、脳内のセロトニン合成が極端に減っている状態でSSRIを飲んでも効きません。逆に薬の副作用で余計に調子が悪くなったという患者さんも少なくありません。
成人男性の場合鉄欠乏になることはあまりないので、男性のうつ症状は栄養療法では改善しないことが多いですが、月経のある年代の女性の場合は栄養欠損によるうつ症状の可能性が大なので、是非ご相談ください。