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不妊治療の保険適応の弊害

産婦人科で体外受精の治療中の患者さんがなかなか着床しないとgdmクリニックに相談に来られます。栄養欠損が目立つ血液データの場合、3か月は栄養療法をきっちり行って栄養状態をよくしてから体外受精を再開したほうがいいですよ、とお話しするようにしています。以前なら体外受精も自費だったため着床しなければ数十万円がぱーになってしまうので、3か月間体外受精はお休みして栄養摂取に専念すると言う人が多かったです。しかし、4月から不妊治療も保険適応になっており、自己負担が少ないため早く妊娠したいと焦り3か月の栄養療法をためらう人がちらほら見られるようになってきています。これは保険適応の一種の弊害とも言えます。
妊娠は赤ちゃんにとってゴールではなくスタートにすぎません。いい環境(お母さんの栄養状態が良い)でスタートを切る方が赤ちゃんにとってなにかとプラスになります。神経の成長、臓器の成長も全て栄養が大きく関わっています。急がば回れの精神で、栄養状態をよくしてから妊娠することをお勧めします。