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疲れがとれない、意欲が湧かない、気分が落ち込む、何をするのもおっくう、食欲がない、などの症状でお困りの方は男性よりも女性に多いです。これらの症状が出た場合、多くの方はまず内科を受診されます。血液検査などしても特に異常がない場合は、心の病気でしょうということで心療内科の受診を勧められます。心療内科は今患者すうが非常に多いので、新患は2か月待ちと言われたり新患の受付は今はしていないと言われることも多いようです。運よく?運悪く?心療内科の予約が取れた方は、問診で先ほどの症状を伝えると「うつ病」と診断されてしまいSSRIなどの向精神薬の処方が開始されます。
うつ病は脳内のセロトニンという神経伝達物質が減ることでおきます。セロトニンなどの神経伝達物質やホルモンはすべて栄養でできています。セロトニンは、タン白質、鉄、ビタミンB3、ビタミンB6などから脳内で作られます。女性は生理の関係で大半の方が鉄不足に傾いています。さらに肉を食べずに野菜中心の食事やパンや麺類などの炭水化物中心の食事などの影響でセロトニン合成に必要な栄養が不足して、疲れが取れない、気分が落ち込むなどの症状がでてきます。SSRIというセロトニンの取り込みを阻害する薬を飲んでも、セロトニンの絶対量が栄養不足のために少ないので取り込みを阻害しようにも阻害するセロトニンが殆どないのですから薬が効くわけがありません。また鉄は薬の解毒に関係する酵素の材料でもあるので、鉄不足の人は薬の副作用が強く出る危険性があります。尚、成人男性の場合、鉄不足の人はあまりいないので栄養療法で改善できる方はわずかです。
根本的な治療方法は、セロトニンの材料となる体内に不足している栄養素を補充することにつきます。鉄は吸収されにくい栄養素なので食事で頑張って摂ろうとしてもなかなか鉄の貯金が増えません。保険の鉄剤は無機鉄なので、フェントン反応を引き起こして活性酸素を発生させるので胃や腸の粘膜を荒らし、嘔気、腹痛、下痢、便秘などの胃腸障害を引き起こします。また無機鉄は吸収率が悪いのでなかなか貯蔵鉄が増えません。貯蔵鉄が増えないと症状が改善しません。ヘム鉄は活性酸素を発生させない安全な鉄で吸収率もよくフェリチンの上昇が比較的速やかです。ただ市販のヘム鉄は含有量が少ないので効果は期待できません。うつ病と診断され薬を処方されても症状が改善しない女性、意欲の低下や気分の落ち込みなどでお困りの女性は分子整合栄養医にご相談ください。