妊娠中の栄養欠損

妊娠前から患者さんには、妊娠中の方が栄養がたくさん必要になるので、妊娠が判明しても継続的な栄養摂取と3か月ごとの血液検査の必要性を説明します。豆粒くらいの胎児が３ｋｇ前後まで成長するには大量の栄養が必要なのは想像に難くないと思うのですが、妊娠が分かるとほっとして栄養摂取をやめる人が時々おられます。
おなかの赤ちゃんはお母さんからしか栄養をもらえません。脳神経の成長にも栄養が欠かせません。お母さんが栄養不足ですと赤ちゃんは少ない栄養を精一杯もらおうとする体質（肥満遺伝子にスイッチが入る）になり、将来メタボになりやすくなることも分かっています。
妊娠は赤ちゃんのとってゴールではなくスタートにすぎません。妊娠中こそ栄養の需要が高まるということをしっかり認識して栄養摂取に励んでください。