福岡県の映画館で上映された「今日も明日も負け犬」という題名の映画が高校生のコンクールで日本一に輝き、話題を呼んでいるというニュースを先日TVで見ました。“朝 起きられない”病気「起立性調節障害」と闘う女子中学生の物語だそうです。成長期の1割の児童・生徒が、朝起きられなくて登校がきちんとできない状態と言われており、最近ではだいぶ起立性調節障害の認知度は高まってきていると思います。しかし、まだ多くの人に正しく理解されておらず、「なまけ病」とか「精神的なもの」という目で見られることも少なくありません。
対人関係やいじめ等の精神的な問題で登校したくない子も中にはいますが、「朝起きられない」原因の殆どは身体の不調によるものです。ただ、ブログで何度も書いていますが、「自律神経の乱れで循環器系の調節がうまくいかなくなる病態」と考えていることが間違いであり、そのために正しい治療がなされないということを医療従事者、教育関係者、親御さんに知っていただきたいです。何度も書きますが、成長期には栄養の需要が亢進する、女子は月経が開始することで、細胞の分子濃度の低下がおき、エネルギー産生がうまくいかなくなりやすい時期なのです。朝起きられない最大の原因はエネルギー不足なのです。病態を正しく理解することが治療への近道になります。
先ほども書きましたが、小児科医や内科医は自律神経の乱れによる循環器系の調節異常・血圧低下と考えているので、いくら大病院や大学病院を受診しても正しい治療は受けられません。朝起きられなくてお困りの場合は、gdmクリニックを受診してください。関東・東北地方から受診される生徒さんもいらっしゃいます。