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子供は野菜嫌いでもいいです

野菜嫌いの子供は少なくありません。そして、野菜を食べさせようとうする、野菜が身体にいいと思っているお母さんも少なくありません。起立性調節障害で受診するお子さんの親御さんが「うちの子、野菜が嫌いで食べなんですよ。」と私に言いますが、「あんな草は成長期の子にとって優先順位は低いんで無理に食べんでいいです。肉・魚・卵などの動物性食品を優先してください」と説明すると皆さんびっくりされます。少し前のラジオで慶應大学特任教授の若新雄純さんも、子供が野菜嫌いなのは当たり前で無理に食べさせる必要はないと言われていました。野菜を育ている友人が「体が必要として無いから食べないんだよ。大人になると血液が濁ったり、成長期が終わって栄養を循環させたりしないといけなくなるからだから大人は野菜を自然と食べるようになるんだよ」というのがその理由だそうです。
子供は日々成長しています。体重1kgあたりのこれらの栄養素の必要量は、大人よりもかなり多くなります。野菜には、食物繊維やβ-カロテン、フィトケミカルなどが含まれていますが、成長期にはさほど必要な栄養素ではなく、骨・筋肉・血液をつくるためにはタン白質、鉄、ビタミンB群、亜鉛などの方が優先順位が高い栄養素です。そして、これらの栄養素は動物性食品の方に多く含まれています。大豆やほうれん草にはタン白質や鉄が多いじゃないか、という人がいるでしょうが、大豆のプロテインスコアはかなり低く利用効率が非常に悪いですし、野菜の鉄は非ヘム鉄なので数%しか吸収されません。また、
ビタミンB12は野菜には全く含まれていませんし、ビタミンBも動物性食品のもの(PLP)の方が植物性のもの(PNP)よりも吸収率がよいとされています。
成長している子供は、肉・魚・卵などの動物性食品を優先的に食べるようにし、砂糖の入ったもの(人工甘味料も)を控えるようにするというのがよいかと思います。