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機能性不妊症の治し方

4月から体外受精も保険が適応されるようになりました。ただ、特殊な薬を使う場合は全額自費になるようです。より高度な不妊治療を求める人は保険ではなく自費での治療を選択する人もいるようです。
先日のNHKのあさイチでも不妊治療について放送されていました。不妊治療を始めて9年目になるという方の話もありました。卵管や精子に異常がある場合は、体外受精をしないといけませんが、不妊症の多くは卵管や精子などに特に異常が認められない機能性不妊症の場合が多いです。機能性不妊症のことを原因不明不妊症とも言います。しかし、分子整合栄養医学的には栄養欠損という異常が妊娠しにくい背景にあると考えています。受精するにはエネルギーが必要ですがエネルギー産生には栄養が欠かせません。また性ホルモンや子宮内膜も栄養でできています。精子をつくる精巣の機能を維持するにも栄養が欠かせません。栄養欠損を是正しないまま高度な体外受精をしても失敗する率が非常に高くなります。機能性不妊症の場合、妊娠に必要な栄養素を至適量摂取すれば自然妊娠することも珍しくありません。
機能性不妊症と診断された場合は、いきなり人工授精や体外受精をするのではなく、分子整合栄養医学的な血液検査を受けて不足している栄養素を至適量摂取されることをお勧めします。栄養療法による不妊治療は、ホルモン注射や採卵のために再々クリニックを受診する必要もなく1日数回栄養素を飲むだけで済みます。
栄養で妊娠?と栄養のことを軽視している人も少なくありませんが、人間の身体は全て栄養でできています。栄養で全てが決まると言っても過言ではありません。妊娠できる年齢には限りがあります。栄養療法される場合、できるだけ早く開始した方がよいです。