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私の栄養処方内容をみて、患者さんの中にはこんなにたくさん飲んで過剰にならないんですか?と聞く人がいます。先日もある冊子に、サプリメントと過剰症について書かれている記事も見ました。厚生労働省が定めた摂取上限と過剰症の症状が次のようにかかれていました。ビタミンB6が60mgで感覚神経障害・精巣萎縮・骨の疼痛、鉄が50mgで鉄の沈着・胃腸障害、亜鉛が45mgで貧血・免疫障害。私は男性で鉄の貯金はたっぷりあるのでヘム鉄のサプリは摂取していませんが、ビタミンB6も亜鉛もはるかに上限量を超えた量を何年も飲んでいます。しかし、先ほど書かれているような症状はありませんし、血液検査でも亜鉛はなんとか目標値に達するくらいでした。
天然の栄養素を経口摂取して腸から吸収させる場合は、基本過剰を心配する必要ありません。欠乏によって病気になったり症状がでたりしているので、過剰を心配しているところではなく不足を是正しないといけません。ただ、キレート鉄や合成のビタミンA(レチノイン酸)は過剰のリスクがあります。現にキレート鉄(変な本を読んで)を数か月飲んでフェリチンが激増している人を何人かみました。
栄養療法は容量依存性に治療効果を発揮しますので、細胞の栄養不足を是正するだけの量をしっかり飲まなければ改善しません。gdmクリニックでは18年の治療経験と患者さん個々人の血液データをもとに、安全な栄養素を処方しておりますのでご安心ください。