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よく患者さんから、受診する際は食事は食べずに行った方がいいですか・というご質問をいただきます。健診では空腹で血液検査を受けるようになっているところが殆どだと思います。しかし、私は空腹時にこだわる必要はないと思っています。食事の影響がでるのは血糖値と中性脂肪くらいです。糖尿病の初期は空腹時血糖は異常がでませんが、食後血糖が高くなります。ですから、初期の糖尿病を見つけたい場合は、むしろ食後の採血の方がいいのです。高校生でも食後の血糖値が200を超える子もいます。血糖が急上昇するとインスリンが過剰分泌されます。インスリンの無駄遣いをしていると、インスリンには在庫が限られているので将来的に糖尿病を発症するリスクが高まります。
胃や大腸内視鏡検査や腹部超音波検査は空腹で来ていただく必要がありますが、血液検査は空腹でも食後でもどちらでもかまいません。